×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
タイトルで期待するほど五右エ門がフューチャーされていないような気が。
でも個人的には「これぞ五右エ門!」と膝を打ちたくなるような五右エ門だったので大満足です。
地味ですが、キャラの魅力のツボを押さえている良回。
【活躍度】
ル:A 次:A 五:A 不:B 銭:C
でも個人的には「これぞ五右エ門!」と膝を打ちたくなるような五右エ門だったので大満足です。
地味ですが、キャラの魅力のツボを押さえている良回。
【活躍度】
ル:A 次:A 五:A 不:B 銭:C
【あらすじ】
ナチスの隠し財産のありかを示す海図を取引するために、南米にやってきたルパンと次元。取引相手のナチス残党・ラーセンと落ち合うが、突如現れたブーメラン使いとコンドル使いにラーセンを殺され、海図も奪われてしまう。謎の二人組は海図の元の持ち主でラーセンに殺害されたミュラーの遺児だった。ルパンと次元がブーメラン使いに手をこまねいている間に、コンドル使いは海図を持って逃走。
そこに五右エ門が立ちはだかり、警告のためにコンドル使いの服を裂く。しかし相手を全裸にしてから敵が女性であることに気づいた五右エ門は、動揺のあまり逃走を許してしまう。
女性の裸体に惑わされぬように修行に出ると言って、五右エ門は一時戦線離脱。ルパンと次元はブーメランにこっそりと付けた発信機を元に、兄妹の潜伏先であるユルゲンスの邸宅に乗り込む。ユルゲンスはミュラーの遺志であるナチス再興を掲げ、兄妹を操っているのだ。首尾よくユルゲンスの身柄を確保する二人だが、ユルゲンスがあらかじめ呼び寄せておいた銭形の乱入で一時退却を余儀なくされる。
後日、兄妹のあとをつけてユルゲンスの船にたどりつくルパン&次元。そこではユルゲンスと取引をしようとしていた不二子が窮地に陥っていた。ユルゲンスはルパン&次元&不二子に加え、兄妹までもまとめて始末しようと目論むが、コンドルにぶらさがって駆け付けた五右エ門の助けで失敗。自分たちがいいように使われていただけと知りショックを受ける兄妹を残し、ルパン一家はユルゲンスを追ってベネズエラへ旅立つ。
ユルゲンスの秘密基地に単身乗り込むルパン。海図を渡すよう迫るルパンに対し、ユルゲンスは打って変わった低姿勢で応じる。しかしユルゲンスは秘密基地が海底に沈むまでの時間稼ぎをしていただけだった。基地にルパンを置き去りにし、ロケットで脱出するユルゲンス。しかしルパンの方が一枚上手だった。ルパンの合図を受けた五右エ門によって、ユルゲンスはロケットごと切り捨てられてしまう。
無事海図を手に入れた五右エ門は、懐いてしまったコンドルを返しに妹を訪れる。言葉少なに立ち去りかけた五右エ門を引きとめ、キスをする妹。五右エ門が動揺のあまり落とした斬鉄剣を拾っている間に、妹はコンドルにぶら下がって去って行った。
【小ネタ】
・五右エ門主役回ですが、ルパンと次元が随所でいい味を出しています。五右エ門以上に出張っているかも?と思いますが、ここぞという時の活躍は五右エ門に譲っているのでバランスがいい感じ。
・取引場所に向かうのはルパンと次元。この二人が行動を共にするシーンが多いので、相棒好きには地味におすすめの回です。アンデスの山並みを「天国への階段」とたとえる次元、相変わらず詩人ですね。運転中なのにうっかり両手で口を押さえたルパンに代わって咄嗟にハンドルを握る、という相棒ぶりをしょっぱなから披露してくれます。
・銃を片手に取引相手が現れた時の次元もかっこいいですね。思わずスーツの下に手を滑り込ませる→相手の持つものが単なる銃型ライターだと気づく→煙草を取り出す→火を借りる→「ダンケ・シェーン」。これをルパンの後ろでさりげなくやるものだから・・・!
・ブーメラン使いに襲われるルパン&次元。次元の帽子の切れ方が何度見ても不思議です。ブーメラン使い本人を狙って攻撃すれば十分対抗できた気がするのですが、本気でやり合うつもりはなかったのか。ルパンのことですから、既に裏があると気づいていたのでしょうね。
・女の子の裸がダメな五右エ門。裸にする前に女だと気づけよ!と思った人は手を挙げて。律儀に謝る五右エ門のかわいいこと!しかも本人は超必死。そりゃお兄ちゃんズもからかいたくなりますな。
・今回のユルゲンスは腹黒い悪党。ほとんどのシーンはルパン単独で対峙していますが、大っ嫌いなタイプの悪党を目前にしたルパンは本気でかっこいい!余裕を見せつつ、一言一言に軽蔑がにじみ出ています。「なんにも知らないガキを利用して」とユルゲンスを非難しつつ、殊更兄妹に同情して見せないのもわざとらしくなくていいですね。
・苦手を克服しようという五右エ門の心意気は立派です。見習いたいと思います。しかしその方法が水着の女の子溢れるビーチで座禅というのはいかがなものでしょう(笑)まるっきり不審者になっていますけど。目をつぶっていたら修行にならないと思いますけど。
・ユルゲンスの船で石油のプールに落とされた不二子ちゃんの一言→「クリーニング代くらい残していってよ!」。とんでもない額にクリーニング代になりそうですが。
・ユルゲンスの裏切りを知って意気消沈する兄妹をさりげなく労わるゴエ。そんなゴエを待つファミリーは「見守っている」という感じ。本当に愛されているなあ、五右エ門は。
・最後のシーンで妹にキスをされ、ぽっと赤くなる五右エ門が愛らしすぎて、妹に嫉妬の嵐です(笑)この作品のゴエはすごく素朴なところが若々しい一方、去っていく妹を見送る横顔の穏やかさが2ndに比べて大人になったなーと感じさせます。無双っぷりはあまり見られなかったものの(次回予告の方がよっぽど無双)、ゴエの魅力が堪能できる回でした。
・そんなわけでこの作品は、ツボをしっかり押さえているところがポイント高いですね。ファミリーの兄妹に対する淡白さとか、戦犯よりルパン優先の銭さんとか、些細なところまで丁寧にキャラクターを描けている感じ。特にゴエの「女に弱い」はこの回の雰囲気をデフォルトにして下さいと声を大にして言いたい!地味ながら、さすが金子脚本!と膝を打った良作でありました。
【基本情報&データ】
脚本 :金子裕
コンテ :中村亮之介
演出 :板倉則子
作画監督 :高田三郎、柳野龍男
ゲスト声優:北原義郎(ユルゲンス)
田中康郎(ラーセン)
上山則子(妹)
島田敏(兄)
菅原淳一
目当て :ナチスの財宝の地図
チーム :ルパン&次元、次元&五右エ門、ファミリー
不二子の裏切り:なし
PR
この記事にコメントする