×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
いわくつきのルビー、不老の儀式など題材こそファンタジックですが、結構大人向けかもしれません。
ホラーと化す終盤の絵は結構本気でビビりました。
【活躍度】
ル:A 次:B 五:B 不:B 銭:C
【あらすじ】
不二子はメイドとなって殺し屋組織・ユニオンに潜入する。組織を率いるのはママと呼ばれる女性で、部下たちから異様なまでに心酔されている。今回のルパンたちの狙いは、この女性の持つルビーの指輪「ドラキュラズ・ハート」だ。
不二子の情報に基づき、さっそくママの屋敷に忍び込むルパン。ルパンが来ることを知っていたママは待ち伏せをし、ルパンを自分の組織に勧誘するが、もちろんルパンが承諾するはずがない。ルパンは隙をついてドラキュラズ・ハートを手に入れ、辛くも逃げ切る。
アジトに戻ったルパンは次元&五右エ門に獲物をお披露目。そこでママがルビーの力で300年も生きながらえていることが明かされる。このルビーは100年に一度ドラキュラ伯爵の誕生日に血の汗を流し、それを飲んだ者は100年間年を取らないというのだ。 その100年に一度の時が今夜に迫っていた。
焦るママはルパンたちに熾烈な攻撃を加える。次元&五右エ門と別れたルパンは、たまたま通りかかった銭形の車に乗り込み追手をかわす。結局ルビーを奪い返せなかったママは、今度は不二子を差し向けることに決めた。
そうとは知らず、不二子と落ち合ったルパンは、いきなり銃を突きつけられて目を白黒させる。不二子の口から、ママに寝返ったことと、そしてルビーはママの屋敷でないと血を流さないのだということが語られる。ルパンは素直にルビーを渡すが、それにも関わらず不二子は爆弾を仕掛けるのだった。
ママにルビーを渡した不二子は、褒美に血の一滴を所望する。さっそく儀式が始められるが、そこで不二子が生贄にされることが告げられる。実はこの不二子はルパンの変装で、ママはそのことに気づいていたのだ。だが危ういところで次元&五右エ門の助けが入る。ルパンがルビーの血を地面に投げ捨てると、見る見るうちにママが老化し始め、息絶えてしまう。それと同時に部下や不二子にかけられていた洗脳も解けた。
アジトにやってきた不二子は、ルビーの血を捨てたルパンを攻め立てる。どうやら洗脳されていた間の記憶は全くないらしい。次元までもが気圧されるような勢いでルビーを奪い取り、悠々とアジトを後にする不二子だった。
【小ネタ】
・ママと部下が擬似的なマザコンのような関係。いい年した大人がおしゃぶりをしている姿はなかなか強烈でした。彼は洗脳前とどのくらい変わっているのでしょう?
・永遠の命が約束されているなら裏稼業よりもっといい仕事がありそう。それとも「100年後まで死なない」保証もついているのでしょうか。
・せっかくダミーのドラキュランズ・ハートを用意したのに、わざわざ本物をつけてルパンの前に現れるとは迂闊でしたね。これは誘惑できると絶対の自信があった+本物を肌身離さず身につけていないと不安だったということでしょうか。ルパンのことを調べたようですから、次元&五右エ門の動きも警戒していたのかも。
・300歳の美女に対するルパンファミリーの評価が辛辣すぎて笑った。意外といつも女性に辛辣なのは五右エ門です(笑)今回もなかなか強烈な一言をかましてくれます。最後の方でルパンが同じセリフを言っていたところをみると、聞き流しているように見えたルパンも結構ツボだったのでしょうね。
・それにしてもルパンはこの血を本当にほしがっていたのでしょうか。不二子ちゃんが欲しがるのはわかるのですが、ルパンはらしくないような。弱腰発言の次元はほとんど興味がなさそうですね。ゴエは推して知るべし。
・今回動きが全体的にコミカル。特にルパン&次元&五右エ門で追手から逃げるシーン。それと作画関係だと、次元の表情が特徴的なような。目を見せることが多いですね。
・いつもながら完全にとばっちりのとっつぁんが気の毒でなりません。それにしてもとっつぁんの回復力は相変わらず尋常じゃない。
・洗脳されている不二子ちゃんが、ほとんど洗脳されている気配を漂わせていませんでしたね~。2ndのマリリンに操られたゴエはわかりやすかったのですが。あっぱれな洗脳技術です。
・次元&五右エ門が樽の中から助けだしたのはルパン?不二子?不二子だとストーリー上すんなりですが、あの樽の中にいたのがルパンでもすり替わる時間は十分ありそうですよね。それに不二子ちゃんを樽につめるなんてこと、ルパンがするかしら。・・・するかも(笑)
・「あなたみたいな人は初めて。大抵の人は一目見た時から私のために働く」というのはつまり、それだけ強力な洗脳術なんでしょうね。さすがルパン。
・この手の作品は仕方がないんですけど・・・儀式の様子がいちいち笑える。
・儀式の最中乱入する次元と五右エ門、かっこいいなあ(ため息)役割分担がしっかりできているのが心地いいですね。それにしても誰かを助けるたびに「もっと優しく!」と文句を言われるゴエはそろそろ他の救出方法を編み出しては。いや、ゴエができないはずがないから、軽いいやがらせか。
・ママの断末魔。声優さんの迫真の演技+ここに来ていきなりガチなホラー画で本気でビビってしまいました。「一皮むけばただのミイラ」のむなしさを表すためには、このくらいショッキングな方がいいですね。
・それにしても今回の不二子のヒステリーは怖い(笑)それに「ただのルビーだぜぇ?」と答えた次元の口調がかわいい。パースリならではのノリですね。
・ドラキュラやら不老やら、子供向けっぽいワードが揃っているわりに、しっかりおどろおどろしくて大人向けな回でした。そもそも不老というテーマ自体、真に迫ってくるのは大人ですものね。
・ちなみにママ役の平井道子さんはこの作品が遺作だったそうです。死後4日後に放送されたのだとか。2ndの刑事メロンやジャスミンも演じられた、ルパンシリーズと縁の深い方でした。
【詳細情報&データ】
脚本 :平野靖士
コンテ・演出:板倉則子
作画監督 :柳野龍男、尾鷲英俊
ゲスト声優 :平井道子(ミズ・ドラキュラ=ママ)
塩屋翼(ラッキー)
堀内賢雄、小野健一、鈴木勝美、
目当て :ドラキュランズ・ハート
成否 :失敗?
チーム :次元&五右エ門
不二子の裏切り:あり
PR
この記事にコメントする