危険な夢と言われてもスリルのためにすべてを俺は賭けてもいい バルタン館のとりこ 忍者ブログ
ルパン三世のレビュー&データサイトです。 PartⅢ中心の予定。 ネタバレご注意。
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囚われのヒロインもの。ベタな題材だけに、舞台装置を生かしたりファミリーの連携を描いたりという付加価値がほしかった。見どころの変装合戦は楽しい。でもそれが仇となってヒロインの魅力が伝えきれなかった感じも。
正直物足りなく感じた回でした。でもラストのノリはルパンらしくて好みです。

   【活躍度】
ル:A 次:C 五:C 不:C 銭:B




   【あらすじ】

 アンリ・バルタンの画廊からルパンたちが盗み出した絵は贋作だった。不二子の話では、最近バルタンの画廊には専門家も見抜けない精巧な贋作が並んでいるのだという。それだけの作品を描ける画家といえばルパンにはジャルジェしか心当たりがないのだが、彼はもう既に足を洗っているはずだった。

 不審に思ったルパン&次元&五右エ門は砂漠の真ん中にあるバルタンの館に向かう。どこからか聞きつけて後をつけてきた銭形を爆弾で追い払ったあと、凧を使って単身奇妙な館に潜入するルパン。その頃館の中ではジャルジェがバルタンの脅しを受けていた。彼は娘・ソフィーを人質にとられ、無理矢理贋作を描かされていたのだ。

 ルパンは数々のトラップで危険にさらされながらも、館を探索して回り、ソフィーの幽閉されている部屋にたどりつく。親子と昔なじみだったルパンは彼らの置かれた状況を聞くと、ソフィーの部屋を爆破する。バルタンに化けたルパンとソフィーは混乱にまぎれて館を脱出するが、ついてきたバルタンの部下に正体を暴かれ窮地に陥ったうえ、銭形まで乱入してくる。結局ルパンは銭形の手に落ち、ソフィーは館に連れ戻されてしまった。

 翌朝、ソフィーは自分の命を賭けてバルタンを脅し、父と二人きりになることに成功する。父に抱きついたソフィーは、自分がルパンであることを明かしジャエルジェを仰天させるのだった。実はルパンとソフィーが別れ別れになった時、お互いに入れ替わっていたのだ。本物のソフィーは銭形の取り調べを受けているところだった。だまされたと気付いた銭形はバルタン館にとって返す。

 ルパンとジャエルジェが逃げる算段を立てているところに、踏み込んでくるバルタン。追い詰められた彼は二人をまとめて殺そうとするが、ルパンの機転で館中を逃げ回る。逆にボロボロにされてしまうバルタン一味だが、とうとう本物の絵が飾られた一室でルパンたちを追い詰めた。しかし銭形と警官隊まで踏み込んできて、バルタンは蚊帳の外に置かれてしまう。

 勝利を確信した銭形がルパンと言葉の応酬を繰り広げていると、突然部屋が揺れだす。ルパンがジャルジェを抱えて照明にぶらさがると、部屋の壁と床が切り離され、天井ごと次元の操縦するヘリに引き上げられた。そのままルパンとジャルジェは本物のコレクションと共に逃げおおせるのだった。

 バルタンの手を逃れた親子は田舎に帰ることをルパンたちに告げる。礼を言うソフィーに、自分の仕事をしただけとコレクションを積んだトラックを示すルパン。しかし駐車違反の取り締まりに見せかけて、婦人警官に化けた不二子がコレクションを持ち去ってしまう。別れの挨拶もそこそこに、ルパンは不二子を追いかけるのだった。



   【小ネタ】

・「カリオストロの城」のオマージュ作品。私はてっきり犬ホームズの画学生の回のオマージュかと思っていたのですが、調べてみたら犬ホームズのお話の方があとに放送されたみたいですね。

・盗んだ絵が贋作だと気づいて笑いだすルパンに対し、全く事情がわかっていないのにつられて笑う次元がかわいい。次元は嫌な予感がすると笑うタイプなのかも。

・バルタンの情報を持ってくる不二子ちゃんの服が、変なところにラインが入っているせいでジャージに見えて仕方がなかった・・・。ごめんね、不二子ちゃん。不二子ちゃんならジャージ姿もセクシーよ。

・登場人物はフランス人っぽいですが、舞台は中東?別荘なのかもしれませんね。奇妙な形の館を見て、「もしかして変形するのかも」なんて思っていました。今回舞台装置を生かし切れていない感じがして残念。

・サソリ爆弾とは新しい(笑)確実に叩きたくなるからうまい作戦です。それにしても爆発の規模が相変わらず自重していない。ルパンの銭さんに対する信頼は半端じゃないですね。

・ルパンとソフィーの再会シーンを見ると、確かにカリオストロっぽいなーと思います。回想で出てくる10年前のルパンは20そこそこといった感じ。今より髪が長いです。

・それにしても二人がかりでバルタンに化けるというのがすごい。化ける関係で言うと、銭形の投げ手錠を食らったのはソフィーなんですよね。だからいつもみたいに手錠抜けしなかったのか、と納得しました。うら若き女の子が後頭部をバンパーにぶつけちゃかわいそう。というか銭さんは重さで気づかなかったのでしょうか?ソフィーの演技力が何気に抜群。

・後半になってからバルタンが完全におとぼけキャラですね。前半とのギャップが・・・。

・ルパンの変装を解いた後もソフィーを疑い、服を破ってしまうとっつぁん。当然ソフィーの強烈なビンタを食らっていました(笑)それにしても銭さん、謝りながらもちょっと嬉しそう。

・ルパンは手先だけでなく足先も器用。

・バルタン星人ネタ、使ってよかったんだ(笑)ずっと突っ込まないようにしていたのに。こちらもオマージュなんでしょうか。ちなみにシルビア・バルタンという方が実在するそうですね。フランス人の歌手みたいです。

・建物を力任せに引っ張るとああなるのでしょうか(笑)ここは今回出番のないゴエにやってほしかった・・・。

・コレクションを持ち去る不二子。でもルパン一世の恋人の絵は返してあげるんですね。優しい・・・って一瞬素で思ってしまいました。そんなわけナイナイ(笑)宅急便で送るっていうあたりも何とも雑な感じで、不二子ちゃんクオリティーだなと思います。

・冒頭でも言いましたが、個人的にはこの回はあまり好きではないです。全体のノリがチグハグで、どういう作品を目指したのかわかりにくいです。ファミリーの影が薄いわりに、ゲストの魅力が大きいわけでもないし。そもそもゲストの魅力を楽しもうにもほとんどルパンの変装だし。よくあるストーリーだけに、もっと思い切り大人向けにしてしまった方がよかった気がします。

・でも親子に対するルパンの接し方はオマージュ先のカリオストロより彼らしかったと思います。このルパンにとってソフィーは子供にすぎないんでしょうね。どこかでパースリルパンは制作にあたって「おじさんにしたくないから若返らせている」と読んで驚いたのですが、こういう随所随所の描写で割と落ち着いた年齢なのではないかと感じてしまいます。

・バルタン役の大平さん、どこかで聞いた声だと思ったら2ndのオナベスでした。



   【詳細&データ】

脚本     :金春智子
コンテ・演出:鍋島修
作画監督    :松原京子
ゲスト声優  :大平透(アンリ・バルタン)
         松岡文雄(ジャルジェ)
         鶴ひろみ(ソフィー)
         池田勝(クォート)
目当て         :バルタンの絵画コレクション
成否             :成功
チーム         :特になし
不二子の裏切り:あり

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