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魅力が盛りだくさんなのにのんびりと楽しめるあたり、エンターテイメントの鑑という感じ。
タイトルからガチガチのハードボイルドを想像しましたが、全体のムードは陽です。
ただし締めるところはしっかりと締めていて、全員にかっこいい見せ場がある。緩急自在ってこういうことを言うのでしょう。
【活躍度】
ル:A 次:B 五:B 不:B 銭:D
タイトルからガチガチのハードボイルドを想像しましたが、全体のムードは陽です。
ただし締めるところはしっかりと締めていて、全員にかっこいい見せ場がある。緩急自在ってこういうことを言うのでしょう。
【活躍度】
ル:A 次:B 五:B 不:B 銭:D
【あらすじ】
ローリーという若い女の子に、銃と剣の稽古をつけるジゲゴエ。模擬戦で二人を倒すまでに腕を挙げるローリーに、稽古を頼んだルパンもご満悦だ。今回のターゲットはこぶの中にお宝を隠したまま行方不明になったラクダのジョーダン。ジョーダンには純潔の乙女が近寄ると光るという性質があったので、ルパンはローリーを仲間に引き入れたのだ。模擬戦の夜初めて作戦の全貌を知り、気乗りしない様子のジゲゴエ。そのうえ不二子は探りを入れにくるは、何者かに狙われるはと、幸先が良くない。だがルパンは自信満々で、ローリーといちゃつくばかりだ。
翌朝、ホテルのルパンの部屋が爆発する。ルパンは既にローリーを伴って出発したあとだったが、行く先々で妨害にあう。一方次元と五右エ門は、ルパンを狙うのが殺し屋のブルースで、ルパンの首には大金がかかっていることを突き止める。依頼主を気にかけながら、二人はとりあえずルパンたちを追いかける。
なんとか砂漠の村に着いたルパンたちは、今度は豹に襲われる。五右エ門直伝の必殺剣で豹を切り捨てるローリー。業を煮やしたルパンに促され、ブルースが姿を現す。重装備のブルースに追い回され、苦戦を強いられるルパン。だがまたしても危ういところで、ローリーがブルースを撃ち殺す。初めての人殺しに怯えるローリーを、ルパンは慰めるのだった。二人は再びジョーダンを目指して進み始める。
少し遅れて村にやって来た次元と五右エ門は、ブルースの死体を見て一度は危険が去ったと安心する。しかしそこに現れた不二子から、ルパンがジョーダンをエサにおびき出されたらしいと聞かされる。
ラクダの墓についたルパンとローリー。ジョーダンがローリーを受け入れたことで、ようやくお宝にありつけることに。だがこぶを開いたルパンが目にしたのは、ただの水だった。落胆しているルパンは、ローリーの剣を食らって倒れ伏す。ローリーの正体は殺し屋のニューカマーだったのだ。
村に戻り、ルパンの棺桶を依頼主に送るローリー。配送屋に化けた不二子は、ルパン殺しの依頼人がルパン1世のファンクラブだと知り苦笑せずにはいられない。輝かしい前途に思いを馳せていたローリーだが、切り捨てたはずの豹が生きているのを見つけて驚愕する。驚きも冷めぬうちに、ルパンもまたローリーの前に姿を現し種明かしを始める。五右エ門がローリーに教えた技は、生き物を一時的に仮死状態にする技だったのだ。そしてルパンはローリーの正体を知っていて、わざと切られたのだという。だがローリーは全てを知らされてもなお諦めない。次元の制止も聞かず、剣を構えてルパンに向かう。だが割って入った五右エ門の剣で、ローリーは気を失ってしまうのだった。
ローリーの裏切りにも懲りず、不二子を気にするルパン。つくづく呆れながらも次元は、彼女が「ルパンの棺桶」をファンクラブに持ち込み賞金を得る気らしいと告げる。みるみる顔色を変えるルパン。ファンクラブには「プレゼント」を送ったのだとルパンが告白したのとほぼ同時に、遠くで大きな爆発が起こるのだった。
【小ネタ】
・何気に映画へのオマージュが多いルパン作品。今回のタイトルはマカロニウエスタンの「殺しが静かにやってくる」からとられたのでしょうね。遠い昔に一度見たことのですが、虚無的なラストに唖然とした覚えがあります。
・タイトルまでの短い映像がかっこいい!
・ゲストヒロインのローリーちゃん。一体いくつなんでしょうね。「純潔の乙女」という言い方からすると、もしやティーン?あんまり見えないけれど。
・しょっぱなの訓練シーンでローリーに突進していく五右エ門が、水牛っぽくて笑っちゃいました。ほんとゴメン。
・それにつけてもこのローリーちゃんですよ!羨ましいキャラクタTOP5入りは確実!だってだって、次元とゴエの特別レッスン受けられるんですよ?私、学生時代は体育のたびに死にたくなっていましたが、二人が先生なら吐くまで頑張る!
・意図もわからないままローリーの修行をつけてあげた二人は、相変わらず優しいですなあ。単に慣れっこなのでしょうけど。ルパンの第一声の「ジョーダンだよ」は、絶対に二人のあの反応を期待してやってますよね(笑)
・今回の不二子ちゃんは大人の女全開でいい。vsローリーがvsにもなっていない余裕な感じとか、「ワインは遊びのお酒」とか。このセリフ一回言ってみたいけど、不二子ちゃんが使うからサマになるんですよね。
・ローリーの部屋でのルパンはまるっきり変質者ですが、すごく表情豊かなので注目。山田さんの歌う「セクシー・アドベンチャー」も聞けるので大注目。
・「どうして私じゃなくてあんな小娘と組んだの?」→「今回は純潔な乙女じゃないとダメなの」→「私は不純ってわけ」→壁にのめりこむルパンの流れに吹いた。そういえば「不二子ちゃんバージン説」を前に読んでびっくりしたことがあったなあ。
・朝っぱらからの爆弾騒ぎで起こされる次元。ゴエはきっと起きていたことでしょう。パースリ次元さんのベッドスタイルは裸+アイマスクですって。アイマスクって神経質な人がやるイメージあったから、ちょっと意外。駆け付けた時にはネクタイピンまでしっかり止めていたので、慌てているように見えて全然慌てていなかったんでしょう。ゴエものんびりとしたものです。
・ローリーの甘えっぷりは見事。この辺がティーンには見えないのかも。
・ブルースの拠点の壁にはナイフで突き刺さったルパンの写真が。しかも賞金の書き込みつき。こういうベタなセンスのせいで、少々ブルースを侮っておりました。さっそくルパンたちを追うことにしたジゲゴエの反応が、すごく腐れ縁な感じ。セカンドの二人なら盛大にぶつくさ言っていそう。特に次元が。
・村を見つけたローリーのセリフが「ミャッター」に聞こえる・・・。もしかして「見えた」と「やったー」が混じったのでしょうか。なんだかかわいい。
・「ロボットもの」と言われたブルースは、「なんとかレンジャー」系に出てきそうな雰囲気ですね。
・ブルースを殺したローリーを慰めるルパン。あの複雑な表情は、すでに真相に気づいたからっていうのもあるんですね。ところでヌケサクな私は、ブルースのセリフのどこに真相につながる手掛かりがあったのかわからずじまいです。ギブミー解説!
・真相に気づいていたにも関わらず、ラクダの上のルパンは結構本気っぽかったですね。裏まで含めたうえで、ローリーは結構ルパン好みの子だったのでしょう。
・ブルースの死体を確認する次元。手口のみならず、顔も知っていましたか。本当に人脈の広いお人だ。
・ジョーダンの宝は水でした。パースリのお話は題材がメルヘンなほど、オチがシビアな気がします。
・正体を現したあとのローリーの豹変ぶりが素晴らしい。もうすでに2桁くらい殺していそうな貫禄。
・ルパン一世ファンクラブが三世を殺そうとしたというのはなかなか愉快ですが、三世の逆鱗に一番触れそうですね。ところで現実のルブラン・ルパンのファンはMPルパンをどう思っているのでしょう。ちょっと興味があるところです。
・五右エ門がローリーに教えたのは「殺さない」技術だったのですねえ。なんだか五右エ門らしい。それをローリーに伝えなかったことも含めて。
・ローリーの止め方が三者三様でものすごく「らしい」うえに、みんなかっこいい。
ルパン→「殺し屋なんかやめちまいなよ、いい子だから」この回軽妙なトークが多いから本気声が引き立つ!
次元→「プロはそんなに甘くはねえよ」次元が言うと重みがあります。
ゴエ→無言で実力行使。今回一番残念に思っているのは五右エ門だった気がします。
・この後のローリーは一体どう生きていくんでしょうね。ニューカマーながらルパンを狙う野心と大胆さ、百戦錬磨の彼らを騙した才気、形勢不利になっても諦めずにルパンを殺そうとする負けん気の強さ。こうして見ると、殺し屋としての筋は良かったような気がします。でもそれだけの物を持っている彼女ならどこにいっても成功できるでしょうから、ルパンたちの思いを受け止めて堅気で生きていってほしいですね。
・「ルパンは誰にも渡さない」というセリフでちょっと不二子ちゃんにホロっときたのに、次元が全部種明かししてくれました(笑)でもあのセリフは半分くらい本気だったと思う。
・ファンクラブにはしっかり落とし前をつけるのがルパンらしい。とりあえずは失敗しましたが、絶対に改めてお礼参りに行くのでしょう。
・私は根っから素直なので、ローリーの裏切りが全然読めずに見ていました(笑)いいんだ、その分楽しめたから!そんなプラス点もあったせいか、とても面白く見れた回でした。筋立ては冒険譚、トーンは軽妙、でもかっこいいところはとことんまでかっこいい。ローリーちゃんが魅力的なキャラだし、出番が少ないルパン以外にも存在感があるし、まさに言うことなし!
・ブルース役の矢田さんは、ルパンシリーズの常連さん。
【基本情報&データ】
脚本 :大川俊道
コンテ・演出・作画監督:亀垣一
ゲスト声優 :平野文(ローリー)
矢田耕司(ブルース)
目当て :ラクダのジョーダン
チーム :次元&五右エ門
不二子の裏切り :なし
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