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銭形警部が主役。姦計により失職するという大ピンチに見舞われますが、彼自身の手で解決している感じがしないのが残念。せっかくパースリ初の主役回なのですから、主体的に窮地を切り抜けていくかっこいいとっつぁんが見たかったなと思います。でもその分あれこれ手を貸してあげるルパンの銭さんに対する愛情はひしひしと伝わってきました。
【活躍度】
ル:A 次:B 五:B 不:B 銭:S
【活躍度】
ル:A 次:B 五:B 不:B 銭:S
【あらすじ】
銭形が発案したルパン逮捕作戦をICPOが採用した。その作戦とは巨大な黄金の隕石が発見されたという情報を流してルパンをおびき寄せるというもの。長官のアランは銭形の反対を押し切り、作戦に本物の黄金を使用することを決める。ニュースで隕石発見を知ったルパンは、難なく銭形の仕組んだ罠だと見抜くが、挑戦されて黙っていられるはずもない。ちょうどシャボン玉型記憶喪失ガスも完成したところだ。
隕石は銭形と共にトラックの荷台に乗せられ、ものものしい警戒態勢の中、科学アカデミーへ移送される。だが新兵器を使い、ルパンたちは首尾よく隕石を風船にすり替える。科学アカデミーについて初めてそのことに気づくICPO。銭形とアランは失敗の責任を問われ、辞職する羽目になってしまった。
アジトで成功を喜びあうルパンたち。だが手に入れた隕石が実は単なる岩を金色に塗っただけの代物であることに気づく。次元は銭形の策の内かと疑うが、ルパンは彼も自分たち同様に嵌められたのだと悟る。実は金塊はアランによって横領されていたのだ。ルパンたちはさっそく彼が怪しいと見当をつける。
その頃辞職した銭形は帰国を命じられ、失意のどん底で街をさまよっていた。ルパンはそんな彼にコンタクトを取り、金塊がすり替えられていたことを告げる。ルパンに負けたのではないと知った途端、闘志を取り戻す銭形。さっそく足を棒にして街中を調べて回るが、なかなか成果が上がらない。さすがに疲労がピークに達しつつあった時、銭形は信じがたい光景を目にする。なんとアランが不二子とドライブをしていたのだ。
アランの屋敷に忍び込み、彼らが金塊を横領したと知った銭形。銭形の報告に基づきICPOが屋敷を捜索するが、すでにアランは金塊をどこかに隠したあとだった。ICPOの信頼も失い改めてプライドを粉々にされた銭形は、今度こそ帰国を決める。一方アランと不二子は金塊を船に積み、世界一周の旅に出ようとしていた。だが今まさに出港しようというところでルパンたちが現れる。五右エ門が船体を切り金塊を発見。アランの身柄も拘束し、銭形を海岸に呼び出してやるのだった。
無事復職を果たし、仕事に励む銭形。彼は今回のアラン逮捕の功績を評価され、王女の買い物の護衛を言いつかる。だが王女は冠をツケで買うなど、どうも様子がおかしい。実は王女は不二子、従者はルパンの変装。正体を現した彼らは、銭形の復職祝いと称して冠を持ち去って行くのだった。
【小ネタ】
・ルパンおびき寄せ作戦に本物の金塊を使うことを主張するなんて、アラン長官はあからさまに怪しいですよね。もっと警戒しなさいよ、とっつぁん。でもとっつぁんを言いくるめる話術は巧み。他人が発案した作戦を利用して横領を企てているあたりからも、したたかで抜け目のないキャラクターだとわかります。
・銃の手入れをする次元。瞑想する五右エ門。妙な装置を持って登場するルパン。物語の筋につながるパートですが、非日常を生きる彼らの日常まで感じられますね。記憶喪失装置に平然とコメントするゴエを見ていると、日頃からルパンは妙な発明をしては次元を実験台にして、あんなやりとりを繰り広げているのかな、なんて想像してしまいます(笑)
・黄金の隕石なんて夢見がちなネタを思いつくとは、銭さんも相当のロマンチストと見た。全部承知の上で挑戦を受けて立つのが超一流の流儀。やっぱりルパンはこうでなくちゃ。
・トンネル内でシャボン玉記憶喪失装置を使うとは考えたもんです。でも運転手にまで効いちゃったら大事故になりやしないか?運よく無事トンネルを抜けられましたが。催眠にかかる瞬間に銭さん&警官たちが出した声に不覚にも萌えた。
・タバコの反対はコバタだと思います(笑)ここは脚本かな?
・それにしてもシャボン玉ガスはすごい。何がすごいって、ガスが作用する前の記憶にも働きかけているのがすごい。
・捕獲作戦は科学アカデミーに到着してからが本番だったのか。それならアカデミーについてから報道した方がよかったのでは?
・家族関係の設定が錯綜している銭さんですが、今回は母親が存命と判明。ルパンのせいで滅多に親孝行できない分、会えた時にはすごい大事にするんだろうなあ。なんて余計な妄想をしていました。銭さんって長男ではないのかな?兄弟はたくさんいそうな気がしますが。
・ルパンのパリジャンの格好、サマになっていますね。さすが日仏混血。去り際の「バル~ン♪」は吹いた。
・意気込む銭さん「ルパンの上前をはねたやつをとっ捕まえて、必ずインターポールに復職してみせるぞ!」。元気になったのは嬉しいですが、まるでルパンにとって正当な報酬であったかのように聞こえる(笑)正々堂々と知恵比べに勝ったルパンの手に渡るはずだったのに、ということでしょうけど、警察の発言としてはいかがなものか。あ、そうかこの時は警察じゃないのか(笑)頑張れ、とっつぁん!
・汚名は挽回しちゃだめですよね(笑)
・銭形がいないと寂しいと語るルパン。しかもとっつぁんのことを終始見守っている様子。次元には変態呼ばわりされていますが(笑)ルパンと銭さんは立場こそ敵対しているものの、正しく「持ちつもたれつ」の関係ですね。
・査問委員会を要請するとっつぁんに、この人も組織人だったなとようやく思い出しました。部下や上司との場面も多いのですが、意外と組織人の印象が薄いんですよねえ。銭さんも結構自由人だからかな。
・金塊とアラン確保のシーンは、ル&次&五のそれぞれに役割があっていいですね。連係プレー大好き。
・今まさに帰国の途につこうとする銭さんの落ち込みようと言ったら、ルパンじゃなくても「天下の銭形警部が」と言いたくなるありさま。でも裏路地のシーンもそうでしたが、ルパンの声を聞くなり豹変するんですよね。納谷さんの切り替えが本当に見事。
・アランの窃盗容疑ってなんだ?何を窃盗したんだ?
・職場復帰した銭さんはものすごいハイスピードで書類を片付けていきます。うーん、これも何気に新鮮。銭さんと言えば足の捜査のイメージだからなあ。でも物語に関わる部分が署外での活動に集中しているというだけで、カメラの回らないところではこうしてデスクワークもたくさんしているんだろうなあ。本当に銭さんには頭が下がります。
・でもね、実質ルパンに捕まえてもらったのに「スターは辛いですなあ」は呑気すぎるでしょう銭さん(笑)しっかりお返しされていますけど。今回銭さんとルパンをはめた不二子が、ラストのお返しに絡んでくるのは意外。
【基本情報&データ】
脚本 :高階航
コンテ・演出 :こだま兼嗣
作画監督 :小川博司
ゲスト声優 :中村正(アラン)
郷里大介(新長官)
田原アルノ、喜多川拓郎、古田正幸、梨羽雪子
目当て :黄金の隕石
チーム :トリオ
不二子の裏切り:あり
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